視力矯正手術をうけて

私がレーシックを知ったのはごく最近、今年の夏でした。30年以上もハードコンタクトを使用している私は、何年も前から装着の時に『ファインフィッ ト』などの装着液をつけないと異物感・違和感があり、ドライアイのために日に何度も目薬をさしていました。0.05という強度の近視でも、1、2年前から は老眼が始まり、上部は素通しの遠近両用メガネをコンタクトの上からかけ始めました。無理に調整しようとするためか、まぶたはいつも筋肉痛のように重く、 首や肩のこりも年々増すばかりで、不便や不快な思いをしていました。加えてまぶたが下がり気味になってきて、かかりつけの眼科で「眼瞼下垂」という診断を され、先生は「目のためにも、眼瞼下垂をひどくしないためにも、メガネが一番いいですよ。」とおっしゃいました。
困った私はWEB上で調べ、レーシックという視力矯正手術があることを知り、先生に相談した結果、セントラルアイクリニックの渥美先生を紹介していただきました。
説明会に参加したのが9月3日で、手術が29日でしたから、決心してからは とても早かったと思います。今、手術後3週間という段階で、日常生活や視力の変わりように、自分自身まだ信じられず、なじめていない状態です。
当初「そんな簡単な手術で見えるようになるなら、みんなやっているよ。」「そんなに簡単なら僕だってやってみたい。」と半信半疑だった家族は、皆コンタク トレンズのお世話になっています。一緒に説明会に参加した夫は、「なんとなくわかったような、わからないような・・・僕は怖いけど、やってみたら?」とい うことで4日後のカウンセリングと詳しい検査の結果、手術の予約をして帰りました。
しかし、不安がなかったわけではありません。
第一に手術後の見え方に対しての不安です。パンフレットや渥美先生の著書には、手術後はソフトコンタクトレンズの見え方に近い状態が得られる、というふう に書いてありました。長年使っていたハードコンタクトを、眼の負担を軽くするため かかりつけの眼科で一週間前からワンデータイプのソフトコンタクトに換 えていたのですが、見え方が「パッキリ」しないのです。パンフレットには「適していない方・・・完璧な治療結果を期待している方」ともありました。また著 書には、老眼の出てくる年令では、「あえて少し近視気味に視力を設定する・・・」という意味のことが書いてありました。完璧を望むのではないけれど、 「0.8ぐらいにしかならなかったら困るなあ。」という不安が頭をよぎりました。
第二に、適性検査の結果、角膜の厚みが500μより少し足りないことがわかり、近視の度合いやOATZという治療をするためレーシックではなく、Epi−PRKという方法になったことによる不安です。
レーシックに比べて視力の回復に時間がかかること、痛みがある程度あることなどを、看護士の角谷さんに説明していただき、「はあ、はあ」と聞いて帰りまし た。実はネットで調べて適正検査を予約したレーシック手術を扱っている病院がもう一箇所あり、セカンドオピニオンとして検査を受けました。角膜の厚みは同 様の結果がでましたが、その病院ではレーシック以外の視力矯正手術は扱っていなかったので、「手術は難しいですね。角膜内皮細胞の数が減少しているので、 メガネにしたほうがいいですね。」という診断結果だったのです。
「私の視力を裸眼でよくしていただけるのは、セントラルアイクリニックしかない。」という覚悟ができました。あとは 術前はメガネにして色々な面で不便で したから、手帳のカレンダーに一日過ぎるごとに印をつけて、手術の日を待ちかねる日々を過ごしました。
翌日の検査もあったので、術前検査でマリオットアソシアホテルをとっていただき、手術当日は午前中で仕事を早退して、予定通り手術を受けました。外来で対 応して下さっていた看護士の皆さんや渥美先生が変わらぬてきぱきとした中でも、丁寧に対応してくださり、緊張することもなく、手術は終わりました。
ホテルへ直行、「角のお部屋ですので眺めもよく、浴室から夜景をお楽しみください。」と言い置いて去っていったスタッフに、「今日はお風呂に入れないので すが・・・」とはいえませんでしたがホテルの部屋は快適で、翌朝シャワーも浴びてしまいました。痛み止めの目薬を当日は2回、翌日と翌々日は一日の点眼リ ミットぎりぎりの4回までさしました。ということは、そこそこ痛かったということです。特に右目が痛く、ぼんやりとしていたので片目をウインクしている状 態で過ごしました。とはいえ翌日はお天気がよかったのでサングラスをして名古屋駅周辺を散歩してからモーニングをおいしくいただきました。10時半に翌日 検査を受けましたが、右0.2左0.4ということで、ちょっとがっかりしました。
月曜日からの仕事に不便を感じたのは事実です。子ども相手の音楽の仕事で楽譜がはっきり見えない、ほかにも読み書きの多い仕事内容でしたのでちょっと困り ました。ぼやけたりにじんだりすることもあり、なるべく見つめないようにしたり、30分ほど横になって目を休めたりしながら1週間は過ごしました。家族や 仕事の同僚、友だちに聞かれると「まだちょっと見え方がクリアじゃないの。」といいながら目薬を何種類もさして、毎日の移動には車を使っておりました。4 日目の検査では右0.4左0.8だったと思います。
1週間が過ぎる頃には「目の調子はどお?」と聞かれると一瞬「え、なんのこと?」と思ってしまう自分にびっくりしていました。あまりにも違和感なく見える ので、いつから不自由のない状態に視力がよくなったのか思い出せないのです。手術から12日後の検査で「目の状態はきれいで、右・左とも1.25」との診 断を受け、うれしくなりました。
今では視力も安定し、夜間運転中のまぶしさや仕事中の肩こり・頭痛などの不快感はほとんどなくなりました。私はコンタクトレンズが一般に普及するころの早 い時期から使い始めましたが、手術で裸眼視力が良くなるなんて夢のまた夢でした。それが現実になり、目に異物を入れていることの負担が本当に大きかったと 実感しています。外で急に砂埃が舞っても、抜け毛のシーズンになった愛犬とたわむれても、夜更かしした翌日も、コンタクトのトラブルを気にすることなく過 ごすことができ、快適です。こころなしか、まぶたの垂れ下がりが少しよくなったように感じます。
私は手術後わりあい早く視力が安定してよかったですが、多少個人差がある部分なので、仕事の忙しい方は事前に調整が必要かもしれません。
最後に渥美先生、セントラルアイクリニックのスタッフの皆様、ほんとうにありがとうございました。

<コメント>先日までこちらに掲載させていただいておりました内容に関しまして、間違いがございましたこと深くお詫び申し上げます。

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