説明会から診療、手術まで同一人が担当して当たり前
平成16年7月13日にPRKを受けて、1ヶ月が経ちました。
私が近視矯正手術を受けようと思ったきっかけは、妹が先立ってレーシックを受けて、その快適さを常々聞かされていたからです。眼鏡とは15年、コンタクト とは10年の付き合いがあります。外出のたびにケア用品を携帯する煩わしさから解放されたら、どんなに楽かと考えれば手術の費用は負担になりませんでし た。
正直、葛藤もありました。万が一手術が事故につながったらどうしようという不安です。コンタクトや眼鏡で矯正できるのだから、なにもリスクを背負うことはないと思ったこともありました。
しかし、一念発起して、説明会に参加してみました。すると、院長の渥美先生みずから1時間半にわたる説明をしてくださり、近視矯正のリスクが非常に低いこ とがわかりました。そして何より渥美先生の「説明会から診療、手術まで同一人が担当して当たり前」という方針に共感し、先生なら大丈夫という確信を持っ て、手術を受ける決意をしました。
本当は術後の痛みのないレーシックを受けたかったのですが、検査の結果で網膜が薄くなっている箇所が見つかり、カウン セラーの方の勧めもあって安全なPRKを選択しました。カウンセリングは角膜の厚みとか、それによりどのくらい削るとか数値的なデータをもとに説明してい ただけたので、非常にわかりやすくて納得がいきました。病院へ足を運ぶにつれて、院内の雰囲気のよさにも感心しました。患者を「様」で呼び客として対応す る誠意や、完全予約のため待たされることもなくスムーズに検査を勧める体制、清潔で明るくて、この病院を選んでよかったなという気持ちにさせてくれまし た。
以下は手術の経過を箇条書きでまとめてみました。
【手術当日】手術そのものは15分程度。終了後はぼんやりと見えるが、まぶしさと痛みでほとんど目が開けられない。病 院が宿泊ホテルを準備してくれているのは本当に助かる。しばらくは横になっていて、痛み止めの薬を点眼・服用して5時間位経つと、少しずつ目が開けられる ようになる。出かける気力はなく、食欲もなし。目が見えないというのいうのは大変なストレス。
【術後1日目】痛みはひくが、視界が眩しいのともやがかかっているために目は半分しか開けられない。診察で右0.3、 左0.4。先生は経過はよいとおっしゃったのでひとまず安心。帰宅し、新聞を読もうとしたが、文字がぼやけて断念。日常生活で視力ほど頼っているものはな いと実感。目が見えないと何もする気力が起こらない。
【2日目】昨日と見え方は変わらず。本当に回復してくるのかと不安になる。焦点が合わず、自分の顔を鏡で見ることも、人の目を見ることもできない。
【3日目】午前中は見えにくかったが、午後になるともやがとれて遠くが見えるようになる。焦点も合い、外出が可能になる。車の運転もできそうだ。今回、目が見えないことと見えることの両方を体験し、目の大切さを身にしみて感じた。
【4日目】検診日。角膜上皮ができたので、保護コンタクトを取る。遠くは3日目よりクリアに見える。車の運転も支障なし。コンタクトを取ったことで、やや近視が戻るがすぐに慣れる。手元は見えにくい。まだ文字は見えない。
【7日目】4日目以降から見え方は変わっていない。文字はピントが定まらないが読めるようになる。日常生活に支障はなくなる。
【14日目】遠くはかなり鮮明に見える。近くもぼやけるときもあるが、パソコンも読書も難なくできる。洗顔のときに眼鏡を取ろうとする癖がまだ抜けない。手術したから見えるんだとしみじみと実感。
【1ヶ月】検診日。両眼とも1.25。順調な回復。遠視もほとんど気にならなくなった。
手術して本当によかったです。術後の痛みも次第に見える喜びにとってかわりました。また手術によって、あらためて目の大切さを知ることが出来ました。これからも見える生活に甘んじることなく、自分の目を大切にしていきたいと思います。
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余談ですが、オリンピック柔道予選を見ていて、井上康生選手と対戦していた外国人選手が試合中にコンタクトを落とし、 試合が一時中断になりました。コンタクトは無事見つかり舐めて嵌めていましたが、汚れて見えなかったのではないかと思います。結局、その選手は井上選手に 負けてしまいましたけど、コンタクトを落としたことが関係したかはわかりません。スポーツ選手にとって見えないことは致命的ですね。