メガネなしで夜空の星がよく見えることに感激

一昨年、退職して単身赴任先の大阪から岡崎に戻ってきました。
大阪で在職中に、定期健診で糖尿病と診断されたのが5年前で、合併症の網膜症がないかを大阪の眼科で定期的に見てもらっていました。幸い網膜症の徴候はありませんでしたが、白内障が進んでいると指摘されました。

糖尿病の方はヘモグロビンA1C(過去2〜3ヶ月の血糖値の平均)が、5.0%前後とかなり良好な状態を維持していますので、「このままなら糖尿病による致命的な合併症である網膜剥離や脳梗塞、心筋梗塞の心配は低いですね」と、転院した名古屋の内科医院の先生に言われて、安心していますが、ヘモグロビンA1Cが6.5%以上が続く(高血糖が続く)と、動脈硬化や網膜症、腎症、神経障害などが発症する確率が増してきますので、油断することなく、ヘモグロビンA1Cの5.0%維持に努めて行こうと思っています。

ただ白内障だけはどうも進行するだけで良くなるものではなく、かすんでよく見えない状態が気になり始めました。 具体的な現象としては、昼間の自動車の運転で信号が見にくいとか、ゴルフでボールがよく見えないとか、本を読むのも、かすんで読みづらいなどが顕著になってきました。
そろそろ白内障の手術が必要だなという思いが強くなってきて、インターネットで「白内障の手術」をキーワードで検索しましたら、先進医療の「多焦点眼内レンズを用いた水晶体再建術」というフレーズを発見しました。 インターネットでその手術内容やその効能をみて、自分の白内障の手術はこれだ!と即断しました。加入している生命保険も先進医療給付金がついていましたので、高額の手術費用も自己負担がありません。

厚生労働省のホームページから、「先進医療を実施している医療機関の一覧」を見て、「多焦点眼内レンズを用いた水晶体再建術」を実施する医療機関をリストアップしました。そのリストの中で愛知県の中の医療機関が複数ありました。それぞれのホームページを見比べて、内容がもっとも充実していると感じたのが「セントラル・アイ・クリニック」でした。早速、説明会の申し込みを行いました。

先生との面談の結果、右目には回折型のテクニスマルチのレンズを入れて遠くと近く(30cm)を見やすくし、左目には回折型のレストア+3Dのレンズを入れて遠くと中間(50cm〜1m)を見やすくするという設計に決まりました。

2011年末に左眼、2112年初に右眼の手術をしました。手術前にカウンセラーから手術中に起こりうる合併症を聞いていましたので、手術直前にはその合併症のことが頭をよぎりました。水晶体を包んでいる袋を360度全周についているチン小帯が手術中の断裂する発生率は0.3%。客観的にはかなり低い確率ですが、1000回に3回と考えるとやはり怖くなります。水晶体を包んでいる袋が手術中に破れる発生率も0.3%。また水晶体が手術中に破嚢と同時に硝子体の中に落下する発生率は小さな核落下の場合は0.1%など。統計学上それらが発生する可能性は1000回に7回などと考えると怖さが増します。

手術は一回で15分程度でした。緊張したのは手術直前だけで、手術中は眼球や頭を動かさないことだけに集中していましたが、怖さはほとんどありませんでした。痛みも全くありませんでした。いつ濁った水晶体を超音波で除去されたのか、いつ眼内レンズが挿入されたのかわからないうちに、先生から「はい終わりましたよ」といわれて、なにか拍子抜けした感じすらありました。

手術前は、両眼とも乱視で0.1以下の近視で老眼が進んでいました。また矯正視力が右眼が1.0、左目が0.8でした。特に左眼の矯正視力が0.8というのは白内障が進んでいるからでした。
手術してちょうど2カ月経過しましたが、直近の視力検査では、両眼ともメガネなしで1.2となっており、遠くははっきりと見えて感激しています。手元の視力は1カ月前は0.4ほどでしたが、直近では0.8前後となっており新聞もメガネなしで読むことができるようになりました。

先週、ゴルフに行ってきましたが、当然メガネなしでプレイができ、ボールも以前よりよく見えるようになり、ゴルフが一層楽しみが増したように思います。また、プロゴルフのツア観戦の趣味もより一層楽しくなることを期待しています。最近、気がつきましたが、以前はメガネで晴れている夜空を見上げても、星がよく見えなかったのが、今はメガネなしで夜空の星がよく見えることに感激しています。

年明けの2回目の手術のあと、エレベーターの中で、執刀医の先生にたまたまお会いし、少し会話を交わしたのですが、先生の大阪のお住まいの最寄り駅が、一昨年まで私が住んでいたところの最寄り駅の隣であったのが奇遇でした。

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