感謝感激とはこのこと

平成24年1月18日、右目の多焦点眼内レンズ挿入手術を受けました。
2年前、右目の視界が一点白くかすむので、平成21年12月に、岐阜市内の某眼科に伺ったところ、白内障と診断され、その半年後の4月に手術を勧められました。
多焦点レンズはどうかと聞いたら、「うちは単焦点レンズしかやっていない。別の病院を紹介しても良いけど、単焦点より見辛いよ。私は、パソコンを長く見る仕事の人や医者には必ず単焦点を勧める」と仰います(私は28年間コンピュータ屋です)。 何だかなあと思い、結局手術しませんでした。

その後、インターネットでNアセチルカルノシン点眼薬の存在を知り、並行輸入して「直らないかなあ」とお馬鹿にも1年以上続けてみましたが、私には利かなかったようです。そして、この1〜2ヶ月の間に、右目の黒目が真っ白になり、何も見えなくなったので、平成23年12月初めに、名古屋市の、とある著名な眼科に伺いました。
大きくてオープンな病院なので前の患者さんと某院長とのの会話が丸聞こえです。 某院長は眼内レンズの権威だそうですが、その方が言うには「多焦点レンズの唯一の欠点はね、老眼が進むことです」(ソウナノ??)「今は片目だけ白内障だけど、もう片方もいつか悪くなる。片目だけの手術だと多焦点の効果が出ないから両方手術したほうが良い」(エー!?)患者さんが入院と日帰りと何が違いますかと聞くと「何も違いません」(ソンナ?)・・・困った方だなと思っていると私の番に。

「あなたは乱視が強いから多焦点を入れても効果は出ない」と言われ、「右だけじゃなく左も悪い。自覚症状はいつからありますか?」と聞かれ、「ありません」と答えたら隣にお付きの医師に向かってですが「訳の分からんこと言っとるぞ」と間接的に罵倒され、その後も「だから自覚症状は」としつこく同じことばかり聞くので「自覚症状は全くありません」ときっぱり言ったら、呆れた口調で「自覚症状が有ろうが無かろうがあなたの左目は悪いんです」と言われ、「で、手術どうします」に「少し考えさせてください」と言ったら、「あ、そう。さいなら。いや、お大事に」と言われました。 診察の後すぐに看護師さんが来てくれて「かみ合わない会話になったけど、検査の結果、左目が最も厚いレンズを付けても0.5無かったから院長ああ言ったんです。でも、手術はした方が良いと先生(院長かお付きか不明)が言うからもし手術する気になったら来て下さいね」 某院長以外は素敵な方たちでしたが、呆れるやら腹が立つやらで、知り合いに「二度と行かん」とふれまわりました。 ちなみに今、左目は手術も何もしていませんが裸眼で0.6〜0.8あります。検査が杜撰?

その後、インターネットで岐阜と愛知を調べ尽くした結果、「セントラルアイクリニックが図抜けて良いかも」と思い、平成24年1月4日に伺いました。 渥美院長に「過熟白内障。随分引っ張ったねえ。これほどの目は今どき、なかなか、お目にかかれない」と言われたときには冷や汗が出ました。
「水晶体が膨張してきているから、良くない場合はチン小帯断裂とかが起きて、水晶体の中にレンズが入れられないかもしれない。その場合は水晶体の上にかぶせる。そのレンズも用意する」「でも、大丈夫。どちらにしても、多焦点レンズは入る。目は見えるようになるから」「2週間後に手術できる。普通はこんなに急がないが、あなたの場合は急いだ方が良い。放って置くと、水晶体が溶け出して青そこひ(緑内障)になる」 渥美院長のお話は論理的で良く理解でき、「仰せの通りお願いします」と即答しました。

その後スタッフの方たちからの検査やカウンセリングで、私の拙い質問に全て明快に答えてくださり、益々信頼しました。 手術は大島先生、達人だと思います。ブラックジャックかと思いました。 悲しいことに「目をきょろきょろしないで下さいね」と仰ったとき、右目が全く見えないので一点に焦点を当てようとも当て先が見えないので、見える左目を一点に集中することだけ考えました。それを含め、私だけ少し手術が長く、といっても他の方が5分未満で終わられるところが10分ぐらいかかったという位なのですが。
手術の直ぐ後「ありがとうございました」と言ったら、先生に「ややこしかった」と言われ、実に恐縮しました。 みなさん、目は見えるうちに手術しましょう。 幸い水晶体の外でなく中にレンズを入れていただけました。

翌日、眼帯を外して頂いたら見える見える。恐ろしいくらい良く見える。 実は手術中に何も見えていなかった右目に途中から光が差したのですが、これ程とは。 遠くも近くもちゃんと見える。 1年以上平面だった景色が3Dになる。 当たり前だったものを失って、また得たときの感激。 電機屋さんで3Dテレビを見てまた感動。 人に「それが普通だ」と言われても、この嬉しさは格別です。 つくづくお医者さんは探すべきだと思いました。 同じ白内障手術のことでも、伺う病院によって大きく異なることを仰せのお医者さんがいることが今回良くわかりました。 岐阜市内の某眼科だと単焦点だったかもしれません。 名古屋の、とある眼科だと両目手術、しかも単焦点だったかもしれません。 単焦点が悪いわけではないのですが。 将来、もう片方の左目が白内障になったら、またセントラルアイクリニックにお願いします。 どなたにもお薦めします。

手術の数日後にamazonで渥美院長の本「レーシックが日本を変える 近視矯正治療の知識と実際」を買い、読みましたがその明快なこと。 「近視は病気、若い人にはレーシックを勧めるが、ある程度の年齢を超えたら将来の白内障を考え多焦点レンズを勧める」など納得の数々。 本もお薦めです。 ひとつだけ困っているのは東京に住む我が息子。 極度の近視のためレーシックを受けたがっているのですが、東京にセントラルアイクリニックが無いこと。
褒め過ぎとお思いでしょう。もちろん、合わない方もおいでかも知れません。私にぴったりだっただけかもしれません。 それはご自分でお確かめください。

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