夜間装用オルソケラトロジーレンズ(orthokeratology)
オルソケラトロジー(使用するレンズをOKレンズと呼びます)は、屈折異常を一時的に矯正または軽減するために、使用するRGPコンタクトレンズとして定義されます。
つまり、OKでは、RGPハードコンタクトレンズを夜間角膜上に置き、角膜の形状を希望するカーブにゆっくりと変化させ、角膜を矯正し、近視・乱視を治療するのです。
オルソケラトロジーによる矯正は、LASIK/PRKと比べ適応範囲が狭い事など少し制約があります。当院では最新技術で設計されたαオルソ-Kプレミアムレンズを使用しています。このレンズの特徴は角膜上にレンズを安定させるアライメントカーブ(AC)を非球面にすることにより、乱視が強くても圧迫効果を発揮できます。
角膜乱視が-2.25Diopter(D)まで矯正でき、乱視がある場合、球面度数も最大-6Dまで矯正できます。4ゾーンすなわちセントラル・ゾーン、フィッティングゾーン、アライメント・ゾーン、そしてペリフェラル・ゾーンで構成されています。それぞれのゾーンは、精密に設計された幅および曲率を持っており、それぞれ個々の角膜にあわせて特別に計算されます。
オルソケラトロジー(OK)をご希望の方も是非無料説明会にご出席頂き、近視矯正の正しいご理解をいただきたく考えております。
尚、オルソケラトロジーは眼科専門医のケアと共に使用していただくことを基本にしています。使用をお止めになられた際は、OKレンズを返却いただくことをご承諾下さい。万が一医師のケア無しで使い続けたり、本人以外の方がご使用になることは非常に危険です。
メリット
・年齢には特に基準はありません。どんな年齢でも可能です。
※5歳の子供から様々な年齢の大人まで等しく良好な結果が得られますが、小さな年齢の子供には両親の援助が重要なポイントになります。
・夜間にOKレンズを装用し、朝、OKレンズをはずすだけで、ほぼ1週間で70%の方の裸眼視力が1.0になります。度数が-4D程度の方は1ヶ月かかることもあります。
※子供で度数が弱い場合は一晩の装用で効果は3日間持続することもあります。
・OKレンズの使用感は現在市販されているハードコンタクトレンズとほとんど変わりません。
・LASIK/PRKの様な永久的な矯正ではなく、オルソケラトロジーは近視の一時的な矯正です。よってオルソケラトロジーをやめればもとに戻るため、近視矯正手術の適応に入らない近視度数の安定しない20歳未満の方々に適応があると考えられています。
・パイロットの近視矯正方法でLASIKとともに認められている方法です。
・近視進行予防効果に関する論文が多くあり、東南アジアを中心に子供の近視進行予防目的に治療が行われています。
デメリット
・ハードコンタクトレンズの問題点は全て兼ね備えています(目にゴミが入ると痛いなど)。
・夜間装用しますので、酸素透過性の問題、固着のため、朝無理にはずそうとすると角膜障害を引き起こす可能性があるため、眼科専門医の適切な指導が必ず必要です。
・角膜に大きなダメージが加わると装用ができなくなることがあります。
※大切な角膜ですので、必ず眼科専門医による定期的なケアと共に安心してご使用下さい。
・OKレンズは通常のハードコンタクトと同じで永久的に使える物ではありません。
※特にOKレンズは特別なカーブを持っているレンズで、装着時間などにより寿命は変わりますが、平均は2年です。
セントラルアイクリニックでのオルソケラトロジーの効果データ
対象:6歳〜40歳(平均18.1±10.08歳)27名 53眼
オルソケラトロジー 治療の流れ
1.電話・Webフォームでのお問い合わせ及び資料請求
2.医師による説明会(定期的に開催しています。LASIK説明会にお越し下さい)
3.適応検査 OKトライアルレンズの装着・医師による説明
4.契約・OKレンズの発注(一人一人にフィットするOKレンズを特注しますので、納期は約2週間です)
5.OKレンズの装着開始
6.翌日、3日後1週後、1ヶ月、3ヶ月、6ヶ月、9ヶ月、1年と定期検査
7.1年毎の契約更新、3ヶ月ごとの定期検診