先進医療は本来、保険になる1歩手前の先端医療を混合診療として一部自費診療として自由度を高めています。
また、生命保険などで先進医療特約に加入していると、多焦点眼内レンズ挿入術術後、自費部分を全額カバーできるため、ある意味、無償で多焦点眼内レンズ挿入術を受けることができるわけです。
しかし、白内障は年を重ねれば、必ず発症するため、公的保険になると、全員が多焦点眼内レンズになるため、この技術が保険になることなく、6期12年の最終期限が2020年の3月に迫っています。

眼科学会、眼科医会は厚生労働省に先進医療の延長を求めましたが、受け入れられず、3月31日で終了となる見込みです。それでは、完全な自費診療になるかどうかに関しては、厚生労働省の見解は未だでておりません。
3月の初めには4月以降の先進医療適合の多焦点眼内レンズの扱いが決まりますが、少なくとも先進医療特約の使用はできません。そのため、現在、先進医療特約を使った多焦点眼内レンズ挿入術希望の方が集中しております。

多焦点の技術が問題なのではなく、純粋に公的保険をどこまで広げるかの経済的な問題です。
多焦点はこれまで、2焦点が主体で、3焦点やオーダーメイドの多焦点は自費診療でしたが、8月~PanOptixという3焦点回折型のレンズが認可され遠く、近くだけでなく、中間も見えるようになり、満足度は非常に高くなっています。

ブログ更新 2020年4月からの多焦点眼内レンズの取り扱いに関して

     

このページの最初に戻る