ただ、唯一、たまねぎを刻む時が、辛いです
私が、手術を受けるきっかけになったのは、使い捨てコンタクトによって、角膜を 傷つけてしまったことでした。
視界が悪くなっていることに気が付き、目の前に、白いものが常に見えているので、 不安になって、セントラルアイクリニックで診ていただきました。すると、かなり傷がついている との診断でした。私が使っていたコンタクトは、1週間連続装用のもので、時には、 10日間くらい連続でつけていることもありましたが、基本的には、1週間ではずして 1日、目を休め、また新しい物をはめるというスタイルのシークエンスというコンタクトです。
先生は、こういったタイプのコンタクトをご存知無いようで、連続装用していたことについて 『1週間もつけっぱなしにするなんて、なんて事をしているんですか!コンタクトは、しばらくの間 装用禁止です。』と、怒られました。 本当に、連続装用が出来ると謳っているものなのに・・・と少し、腑に落ちなかったのですが、 これがきっかけになり、レーシックについての、説明会に出席することになったのです。
主人と二人で説明会に参加し、その際に適性検査の予約を入れ、検査を受けたところ、 私の角膜は薄いため、 レーシックは不可との事でした。 ショックだったのは、事実ですが、二者択一しなければならなかったとしたら、もっと 悩んでいたかも知れません。手術を受けるか否かで、悩んでいたのですから。 主人は、私の強度の近視にとても理解があり、手術をして視力回復出来るなら、受けたらいいよ。 と、言ってくれました。
また、4月には育児の為休職していた仕事に復帰をする為、 今しか無いと決心しました。 ただ、痛みに対する不安が、消えませんでした。 角膜の傷の為、随分前からコンタクトをはめていなかったので、手術日はすぐに決まりました。
手術当日、本当にあっという間でした。正味20分くらいで終わり、手術中の痛みも 全くありませんでした。術後1時間ほどすると、麻酔が切れてきて、目にごみがはいった ような、ころころした感じで、涙がぽろぽろ流れ出てきました。 痛みとしては、たまねぎを切ったときと、コンタクト装用中にごみが入った時が一緒になった感じ。 この日は、早めに休みました。起きているのが辛かったのを覚えています。
翌日は、涙が多く流れたのが原因なのか、目やにで目が開きませんでした。 痛みとしては、当日の4分の1程度になりました。 視力は、術前の裸眼視力よりは出ていたとは思いますが、0.5くらいだったように思います。 翌日検診の検査では、1,6でているといわれたのですが、そんなはずは無いと思います。
3日目、もう痛みは、当日の10分の1ほどになりました。 見え方は変わりません。 近くも遠くも見え辛いので、PRKの場合は、家族の手助けが必ず必要です。 3日間、実家の母が食事の支度をしてくれましたし、寝室も、主人と子供が一緒に寝て、 私は、別の部屋で休みました。保護眼鏡をしていても、子供に触られたら危険だと思ったからです。
4日目、通常は3日目検診ですが、祭日だったため、4日目が検診日となりました。 視力は0.3くらい、近くのの物も殆どみえず、少し心配になりました。
1週間。見え方に変化が見られず、本当に心配になり、検診の時に 『本当に見えるようになるんですか?』と、先生に確認してしまいました。 先生は、自信を持って『勿論です』とお答えになられたので、少しほっとしましたが、 内心どきどきでした。 ところが、10日目くらいから、徐々に見えてくるのがわかりました。
2週間目には、おそらく、1.2以上はでていたと思います。 夜の見え方も、そう不便は感じませんでした。 車の運転も、昼間はしていました。 老眼のように、近くのものが見えづらいことはありました。
1ヶ月、もう何不自由なく生活が送れています。 視力も、1.6でています。 3ヶ月、6ヶ月、1年後には、見え方にどんな変化が出てくるかは判りませんが、 今現在においての感想は、とにかく、手術をして良かった、その一言です。
夏の海水浴も、ダイビングも、スキーもゴルフも、もう裸眼で楽しむことが出来るのです。 こんな幸せなことは無いです。 ただ、唯一、たまねぎを刻む時が、辛いです。今までは、コンタクトで保護されていたので、涙を 流すことは無かったのですが、今はダイレクトに影響を受けて、ぽろぽろ涙が 流れます。(笑)